Do you know Bobbito Garcia?
Do you know Bobbito Garcia?
DATE : January 08, 2010
ストリートってのは、コーチングされてるようなとこじゃない! もっとクロスオーバーでフリーダムなとこなんだっ! てな感じで熱くやっておりますよ。TOKYO MICROPHONE、MC MAMUSHIです。
序文に書いたように、まぁその通りですよ。ストリートっていわれるとこに先生もコーチもいないもんです。フリーなだけに、自分で色々やらなきゃいけないとこがしんどいとこですが、その分、個人のクリエイティブな要素が出るからおもしろいじゃないですか。ボクなんかも日替わりの出入業者みたいなもんですから、MCやって、ライターやって、ボールをプレイして、連載こなして、子どもと戯れて、TVカメラの前でしゃべってたって誰にも怒られませんよ。そうやって周りからリスペクトを得るってのは、自分には大事なことですね。
さぁ、本題ですが、今回このコラムで紹介したいのは、そんなストリートのクロスオーバーな生き様をまさに体現しているストリート・レジェンド。Bobbito Garcia(ボビート・ガルシア)という人を皆さんにレコメンしたいと思います!
まずは簡単に書き出しましょうか。彼、Bobbito Garciaは、プエルトリコの出身。そのプエルトリコでプロのバスケットボール選手を経験した後から、様々な領域に交錯するキャリアに乗り出すわけですよ。まずはラジオDJ。ここで当時、まだ無名だったNas、Jay Z、Wu-Tang、Big Pinなど、今日のHIPHOP界の大御所たちを発掘して紹介。90年代のNYCアンダーグラウンドHIPHOPシーンの構築に大きく貢献します。
コラムニストとしてのBobbito Garciaは、“SOURCE”、“RAPPAGE”、“VIBE”、“FARER”、“SLAM”などに執筆。人気コラムニストのBobbito Garciaが91年に書いた「スニーカー中毒の告白」を機に、スニーカー業界の権力者としても名が知られることになり。元々はコート上でCOOLでありたいという理由から集め出したスニーカー・コレクションは世界有数で、ついには、“Where'd You Get Those? New York city's Sneaker Culture:1960-1987”という本を出版。この本は日本だと渋谷のTOWOR BOOKSとかで買えますよ。
最近ではESPN2でスニーカー番組“It's The Shose”も放送中! さらには世界的に有名なダンスクルー“RockSteadyCrew(ロック・ステディ・クルー)”の一員。また、a.k.a. CUCUMBER SLICE(キューカンバースライス)という別名で知られる一流クラブDJでもあり、世界NO.1フリースタイル・バスケットボール・クルー“Project Playground Basketball (PPB)”の代表としてNBAのハーフタイム・ショーに出演したり、そのハンドリング・テクニックを伝授しようと“Bobbito Basics To Boogie”というドリブル指導DVDを出したり。このDVDも渋谷とかで買えます。
さらにさらに、世界のストリートボール・マガジン“BOUNCE FROM THE PLAYGROUND”の編集長であり、EAスポーツのビデオゲーム“NBA Street”のMC、数々のストリートボール・トーナメントのMC、映画・音楽のコンサルタント、連載映画の俳優などなど……。2006年現在、40歳でも現役バリバリのNYCを代表するストリートボーラーなのはもちろんのこと!
彼の仕事を書き出してるだけで、このコラムの文字数の終わりが見えてきてしまいましたね。良いことです(笑)。ノンジャンルでクロスオーバーなBobbito Garciaは、まさにストリートの現在進行形の伝説で、オレは彼になりたい……。いやいや、ALLDAYもバスケットボールに軸足を置きながらも、音楽、ファッション、イベント、公園、もろもろと。彼のように、ノンボーダーなコネクションでALLDAY -5ON5 TOURNAMENT-をかき回していきたいもんす。
BOUNCE FROM THE PLAYGROUND
世界中のあらゆるレベルのプレイグラウンドの話題を、いつまでも引退することのない世界中の何百万人ものアスファルト・ボーラーに向けて年に数回のペースで発行しているストリートボール・マガジン。躍動感あるデザインは非常に美しく、3ドルに満たない良心的な価格設定もあって、NYCのフリークたちは血眼になって街中の書店を探し回るという。テキストは全て英語であるが、平易な言葉で書かれているので、あまり英語を解さない日本人にも読み易い。ただ、日本国内では購入出来ないのが心底悔しい。
Text/MC MAMUSHI