ALLDAY PLAYGROUND09 Report by MC MAMUSHI
 DATE : July 09, 2009

代々木プレイグラウンドがNIKE JAPANより寄贈されて、2009年の5月で丸4年になる(そういえば、このときの寄贈セレモニーイベントでのMCが、俺のMCキャリアの初期時代の大仕事だった)。2007年にAF1 25周年とも連動して、ALLDAY史上初のオールスターゲームを5月に開催した。“ALLDAY PLAYGROUND”の初回。来日してくれたスペシャルゲスト、Bobbito Garcia from NYCもファンシーなプレイで楽しませてくれたし、ストリートボーラーと競技トッププロ選手たち一同が代々木プレイグラウンドでゲームしている姿は新鮮で衝撃だった。代々木プレイグラウンド誕生を毎年祝うセレモニーであり、色んなステージでプレイするボーラーが集まるバスケットボール•オールスターを毎年やろうと、そのとき決まった。

翌年、2008年の“ALLDAY PLAYGROUND”でのオールスターゲームは小雨の影響でスリッピーなフロアだったのが大きく影響して、イマイチハッスルしきれないゲームだった印象が強く残っている。加えて、ストリートボーラー、JBLプレイヤー、bjリーグプレイヤーをMIXしてチームを編成したことが、イマイチ刺激的でなかった原因なのかと反省して、今年2009年“ALLDAY PLAYGROUND”では、明確に「ALLDAYオールスター VS 競技トッププロ」と謳うことにした。
「ALLDAYオールスター VS 競技トッププロ」、「白黒つけようぜ!」、「ガチンコ勝負」と露骨な表現をすることで起こる弊害はもちろん予想出来たし、イベントが成立するか否かのギリギリのラインを進もうとしていることも分かっていた。それでもこの企画にこだわりたかった理由がある。どっちが勝ったからスゴいだの偉いだのなんて単純なことではなくて、ストリートボーラーのその独特なアティテュードを競技トッププロ選手相手に見せて欲しかったし、一方で競技トッププロ選手は本当にスキルが高く、どんなレベルのボーラーからも尊敬される存在であって欲しい、そういった面を広く見せて欲しいと願っていた。バスケットボールには本当に色々な表情がある。一辺倒なだけじゃないバスケットボールがあることを伝えたかった。

もちろん全ての競技トッププロ選手が賛同してくれることではないのかもしれないし、興味を持たない選手もいるだろう。それはそれでいい。自分の信じたプレイグラウンドで精一杯やってくれ。競技トッププロ選手がストリートでプレイしたからって偉いなんてことは別にない。 ただ、今のままだったら日本のバスケットボールの未来はきっと暗いぞ。バスケットボール経験者(しかもよっぽどハーコー)以外は、国内のバスケットボールなんてまず観てない。NBAは熱狂して追っかけてみたいだし、スニーカー(バスケットボールシューズ)の議論を熱く交わしてるけど。
日本でバスケットボールとか、ストリートボールなんてもっとかもだけど、まだまだマイナーなことは重々分かっていて、それでも動かないことには何も変わらないから、俺とか、俺の仲間たちとで考えた今出来る動きとして開催したのが、今回の“ALLDAY PLAYGROUND 09”。これがいいのか悪いのかは分からんけど、信じた通りにやっただけです。結果は……、超興奮した!日本のバスケットボールもまだまだ捨てたもんじゃないぜ!

ってな感じで前置きが長くなったけど、肝心のゲームレポートを。 ゲームタイムは10minの4Q制。ALLDAYオールスターチームは11人の選抜ボーラー+午前中にやったピックアップゲームで一番光ってたUMEっていうローカルのボーラーを加えて12人ボーラー+HCにTeam-Sのアンちゃんの布陣。
対する競技トッププロチームはJBLから、WJBLから、bjから、海外リーグから集まってくれた選手たち(残念ながら、諸々の事情で当日出場不可となった選手もいたが)に加えて、急遽ストリートボールリーグLEGENDからATSUSHI、ストリートボールリーグSOMECITYからY2をピックさせてもらって、HCにJIRO氏を据えてロスターを成立させた。

17thALLDAY_report

ALLDAY PLAYGROUND 09

ゲーム内容はMovieを観てもらうのが一番分かりいいとは思うから(笑)、ここでは特に印象的だったことだけを。
序盤は予想を裏切って、不慣れな代々木プレイグラウンドでもフルスロットルなハッスルで競技トッププロチームが圧倒!特に、昨年の“ALLDAY PLAYGROUND 08”のMVP、栗野譲選手(三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ/JBL)のインサイドでのイニシアチブの握りっぷりは半端なかった!!!ポストアップからのパワーショット、ファーストブレイクからのボースハンドダンク、バイバイボールなブロックショット……。ALLDAYオールスターチームは、栗野譲選手止めにKENTARO(ROCKERS)、TAKAKU(UINDERDOG)、KOUTA(AT平塚Connections)をブチ当てていってたけど、ゲームを通じて、かなり手を焼いてたねぇ。それでもKENTAROだけはかなりやり合ってた印象だな。栗野譲選手相手に連続ブロック、3Qにはスピンムーブでかわしてのワンハンドダンク!激アツですよ!競技トッププロチームから紅一点、矢野良子選手(トヨタ自動車アンテロープス/WJBL)がシュートをメイク出来なかったのは残念だったなあ。日本代表選手のキャリアを持ってる選手だから、期待してたんだけど、ちょっと風が強かった?TAKAKU相手にブロックに行って(?)、ファールになったのは男らしかったよ(笑)。

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プロチーム 栗野譲選手

序盤にリードを奪われたALLDAYオールスターチームは、2QでTAKU(Team-S)、仮エース(勉族)の2枚看板が点差を詰めてって、前半終了〜3Qまでかなり拮抗した展開になったね。問題は4Q、ここまで競技トッププロチームの司令塔としてPLAY HARDに牽引してた岡田卓也選手(テキサスレンジャース/ABA)と仲西淳(大阪エベッサ/bj)がファールアウト!?さらにはALLDAYオールスターチームのKENTAROもファールアウト!!!急遽プレイしてもうらことになったATSUSHI(LEGEND)のアンスポーツマンライクファール!!!普通のオールスターゲームならあり得ないほどのシリアス加減で、最高にタイトなゲームだった!ラストは10secで2点ビハインドでフリースローを得た栗野譲選手が2本目を落として、それをファーストブレイクに繋げたALLDAYオールスターチームが72-69で見事勝利!!!MVPには2Q、4Qとアメイジングなシュートで得点を量産した仮エースが受賞!!!

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ALLDAY PLAYGROUND 09 MVPの仮エース

前述の通り、結果の勝ち負け自体をそこまでクローズアップすることはあまり重要ではないと考えてる。勝ちに対してシビアに、シリアスにプレイすることは超重要だけど、その点は40min間、全てのボーラーが余すことなく見せてくれた。
出場を快諾してくれたとはいえ、プロ選手として様々な側面から考えてリスキーであったかもしれない“ALLDAY PLAYGROUND 09”のステージに立つことを実現してくれた6人の競技選手たちには本当に感謝したい。最高にかっこ良かった。加えて、急遽出場することになったATSUSHIとY2にも感謝。
もちろん、ALLDAYオールスターチームのボーラーたちにも。そして裏方として頭にくることがあっても堪えて、ゲーム実現に着地させてくれたみんな。そして、“ALLDAY PLAYGROUND 09”に注目してくれたみんな。全ての人に感謝です。
代々木プレイグラウン誕生を祝う“ALLDAY PLAYGROUND”をこれからも毎年やっていくんだとしたら、一年ごとに日本のバスケットボールがどれだけポジティブになれているか確認出来るようなパーティーにしたいですね。長文、散文になりましたが、MC MAMUSHIが書いた“ALLDAY PLAYGROUND 09”レポートはこの辺で。また、どこかのプレイグラウンドで会いましょう。

text/MC MAMUSHI

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2009年夏、老朽化した代々木バスケットボールコートのリニューアルをするべくNIKEとMEDICOM TOYが共同で行ったPLAY GROUND DESIGN PROJECT。

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